コンピュータ界の奇跡! 起動する「Apple I」がオークションに出品
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昨今、新しい商品がリリースされるスピードは、どんどん速くなっているように感じます。去年のものはもう古い、数年前ならばヴィンテージ。そうなってくると難しいのは、新しいものを手に入れることではなく古いものを手に入れること。何十年も前の、それも多くのファンを持つブランドの伝説とも呼べるマシンを手に入れるなんて、奇跡とよんでいいでしょう。
Mac Rumorsによると、ドイツのオークションハウスBrekerに5月20日に出品されるのは、なんと「Apple I」。1976年、Appleの創業者の2人であるスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏が作ったAppleによる初のコンピューターです。200台作られたうち、売れたのは175台、これがすべての始まりでした。
こちらがAUCTION TEAM BREKER KÖLNが公開している、今回出品される実際のApple I。しかも出品されるのは、ただのApple Iじゃありません。動きます、使えます。その上、マニュアルも残っているし、マザーボードとカセットレコーダーのレシートもあるとのこと。さらに、ジョブズ氏とウォズニアック氏と交わした電話の会話録音記録までついているという、奇跡の大盤振る舞いセットです。
現存するApple I初代キットは50台から60台、実際に起動できるのはたったの8台と言われています。そして出品されるのはそのうちの1台とみられます。Apple Iはマザーボードキットとして販売されたので、購入者は自分で周辺機器を用意して箱を組む必要がありました。例えば、スミソニアン博物館に展示されているApple Iモデルはこんな感じ。
1976年当時のApple Iの販売価格は、666.66ドル(当時の相場で20万円ほど)でした。もちろん、月日を経てレア度の増したマシンですから、現在はそれ相応の価格となります。欲しいと思った人のために参考価格を。
2012年6月にSotheby’sに出品された使用可能状態のApple Iの落札価格は37万4500ドル(当時約3,000万円)。2013年5月、Brekerに出品されたときの落札価格は67万1,400ドル(当時約6,700万円)。2014年10月、Bonhamsのオークションでは90万5,000ドル(当時約9,700万円)。今回のオークションでは一体どれほどの値がつくのでしょう…。
image: AUCTION TEAM BREKER KÖLN – YouTube, Apple I – Wikipedia
source: Mac Rumors, Auction Team Breker
reference: スティーブ・ウォズニアック – Wikipedia
Rhett Jones – Gizmodo US[原文]
(そうこ)
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