新しいApple Watch、どう？

Apple Watchが大進化。これが7倍速くて新機能が詰まった「watchOS 3」のすべてだ！

※出典：GIZMODO

Apple Watch 2は発表されなかったけど…。

これまでApple Watchを使ってきたユーザーの多くが、さまざまな不満を抱えているというのが現状でしょう。でも、新たに「WWDC 2016」にてAppleが披露した「watchOS 3」により、ずいぶんとApple Watchが使えるスマートウォッチへ変身してくれそうですよ！

まずは最大の課題でもある、Apple Watchのアプリは遅くて使えないという不満。WWDC基調講演のデモンストレーションでは、最初に現行の「watchOS 2」にてアプリを表示させた後、その7倍のスピードでwatchOS 3の高速化を実証してみせました。これは一刻も早く試してみたいものですよね。

また、ただApple Watchの小さな1画面に情報を表示するのではなく、デジタルクラウンなどを使って、上下にスクロール表示が容易になっています。要はiPhoneやiPadで、指で普通に画面スクロールしている感覚が、やっとApple Watchのアプリでもスタンダードになりますよ。Apple WatchからiPhoneの設定画面へと入り、機内モードのオン・オフやiPhone本体のバッテリ残量を確認するといったことも可能になります。

※出典：GIZMODO

Apple Watchは、フィットネストラッカーなど、ヘルスケアに威力を発揮すると期待されてきましたよね。新アプリの「Breathe」では、深呼吸をして瞑想の世界に誘い、健康管理を進められるようになります。

※出典：GIZMODO

WWDC基調講演での「Breathe」の発表にあたっては、Deepak Chopra博士の推奨する「毎日少しの時間を取り、深呼吸をすれば、ストレスを減らし、心と体を落ち着かせ、長期的に健康面で良い影響がある」とのアドバイスが登場。まあ、すべてのApple Watchユーザーに無料で提供されるアプリなので、その効果はともかく、使ってみて損はないかもしれませんね。

ほかにも新たにwatchOS 3には、身体に異常や危険を感じたとき、ワンボタンで起動する「SOS」機能が実装。911番号への緊急通報が自動発信され、応答した救急職員には、一瞬で現在位置の情報が地図で表示されて知らされるため、防犯目的にも活躍してくれそうです。

非常に興味深いアプローチとしては、フィットネストラッカーとして車いすでの移動モードに新対応。ウォーキング、ランニングのみならず、車いすに乗ったユーザーがペースを保って動けるよう、はじめてサポートが追加されます。また、Apple Watchユーザー同士で、燃焼カロリーから心拍数、歩数など、各種測定データを共有可能なソーシャル機能の強化も図られていますよ。

※出典：GIZMODO

ちなみにApple Watchの基本画面となるウォッチフェースは、スワイプで気分に応じて簡単に変更可能となりました。いろいろ選べるデザインが充実し、かわいいミニーマウスだって、着せ替えオッケーですよ。う～ん、だからって、これでApple Watchに乗り換えようというユーザーが、どれほど増えるのかは微妙な新機能でもありましたけどね。

※出典：GIZMODO

さらに最強の新アプリとして紹介されたのは、ようやっとApple Watchでも快適な文字入力を助けてくれそうな「Scribble」の登場です。手書き文字をスムーズに認識し、自由に文章をタイプできるようになりました。キーボードの実装はかないませんでしたけど、これで入力環境が少しは改善しそうです。でも、なぜか対応言語は英語と中国語のみ！ えっ、日本語はないの…？

というわけで、ちょっと心配な面もありますが、いろいろ便利にApple Watchを本当に使えるスマートウォッチへとアップグレードしてくれそうなwatchOS 3の数々のアップデートたちです。今秋には、現行のwatchOS 2のユーザーに、無料でアップグレードが提供されるので、首を長くして待ちましょう。

ん、つまり、別にApple Watch 2なんて出なくても、すべてのwatchOS 3の新機能が使えるということ？ 新機種のリリースを待たず、いまApple Watchを買っておいても損はないかもしれません。
source: AppleInsider

Alex Cranz – Gizmodo US［原文］
（湯木進悟）

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